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〔日本プロ新人戦 房総カントリーカップ・FR〕今は亡き恩師が導いた優勝 阿久津未来也(フリー)がプレーオフを制す

2017年12月22日

今年のPGA資格認定プロテスト合格者による第19回 日本プロゴルフ新人選手権大会 房総カントリーカップの最終ラウンドは阿久津未来也(フリー)と村山駿(六甲国際GC)と増田将光(双伸ゴルフセンター)が3アンダーでホールアウトしプレーオフの1ホール目、阿久津がバーディとしプロとしての初優勝を飾った。これにより2018年日本プロゴルフ選手権大会の出場権も獲得した。

 阿久津は2日間のプレーを「耐える我慢のゴルフだった」と表現した。「ボギーを打たないゴルフが自分のゴルフ」と自らが言う様に2日間を通してボギーの数は1個だけ。バーディの数は4個。残りの31ホールは全てパー。「どれだけシビアな距離のパーパットを決めて、気持ちを途切れさせないようにしたか分かりません。13番や17番など2メートルくらいのパーパットが5回くらいあったんですが全て入ってくれました」と優勝を狙い今日の目標スコアを3アンダーと定めたものの不調気味なショットをパッティングがカバーしてくれた2日間だった。

 そんな中大詰めを迎えた最終日の15番ホール、速報版を見て優勝するには2打足りないと知り、難しい後半の3ホールも18番ホールをバーディとしたことで結果的にプレーオフの権利を勝ち取った。

プレーオフの1ホール目「普段とは違う緊張感は間違いなくあった。フェアウエイにおきたかった」と願ったもののティショットはラフへ、セカンドショットもグリーンを狙ったが右へ行ってしまい30ヤードの距離ではあったが難しいアプローチを残してしまった。しかし「イメージ通りいった」と58度で打ったアプローチは70センチにつけ「震えました」といいながらもバーディを決め優勝を勝ち取った。

 最後に「個人的なことですが」と前置きの後「12月22日は恩師の命日なんです。2歳半から高校1年生になるまでゴルフを教えていただいた方だったんですが、良い報告ができたんじゃないかなと思います」と不慮の交通事故で亡くなった恩師の教えを守り感謝の気持ち忘れることなくゴルフをしてきた結果、プロとして最初の試合で最高の形で結果を残すことができた。これも恩師が導いたものだったのかもしれない。

 プレーオフで敗れた村山は「ボギーが先行したものの、6番ホールでのチップインイーグルから流れがきたと思いました。でも後半は思うようなゴルフができず、18番ホールのバーディチャンスを生かせずプレーオフとなってしまったことが悔やまれます」と敗因を述べ、最後に「プレーオフでは相手が上手だった」と優勝者を称えた。

 そしてプレーオフで敗れたもう一人の増田は「もったいないゴルフの一日でした。3連続バーディがあったりダブルボギーがあったりと出入りの激しいゴルフでした。しかし15番ホールのスコアボードを見た後にもうひと踏ん張りと思い最終ホールでバーディが取れてプレーオフに持ち込むことができたんですが残念です。でも楽しかった」と今日のゴルフ締めくくった。