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グランドゴールド

<日本プログランド・1R>関西プログランド選手権の雪辱を果たす。伊藤正己が5アンダー3位スタート

2018年06月23日

「今日は75くらいで回れれば上出来だと思ってスタートティーに上がりました。1番ホールはパー5でしたが、ツーオンでき、しかも2パットで上がってのバーディー発進。それで今日の一日が始まりましたね」。

 話すたびに白い歯がこぼれてしまう。伊藤正己、62歳。この日は8バーディー・3ボギーの67。5アンダーでフィニッシュし、クラブハウスリーダーとして後続組を待った。

 1番ホールのバーディーをまるで合図にするかのように3番ホールから3連続バーディーを奪い、アウトコースを5バーディー・2ボギー33で折り返し、インコースでは13、14番ホールでも連続バーディーを奪取。16番ホールでボギーを打ったものの、最終18番パー5ホールでは3打目をピン左1・5メートルにピタリと着けてのバーディーフィニッシュを演じて見せた。

「自分自身が一番驚いています。だって、昨日まで絶不調。ショットがメチャクチャ。スイング軌道がイメージと現実に相当のギャップがあったのです。それを練習ラウンド仲間の松井(角次)にラウンド後に見てもらって、指摘され、修正して今日を迎えたのです。まさに寝て起きたら別人ですよ」と松井は好調ゴルフを楽しむようにしてラウンドした一日だったと振り返った。

 先5月の関西プロ グランドシニア選手権では最終日に吉村金八と覇を争った。

「パットが入らず、吉村さんが優勝したのですが、それ以降ショットもバラバラになっていたのです。1ヵ月間はごまかしゴルフでスコアを作っていました」。

 満足するショットが打てず、違和感を覚えながらプレーに、突然別れを告げられた。そんな18ホールだったのだ。

「自信と裏付けがまだあるわけではなく、不安をまだ抱えている状態です。今晩、また寝て起きたら別人にならにように祈るだけです。ゴルフって、本当に不可解ですよね。だから、こうして何十年も続けているのかな(苦笑)」

 昨日の自分とは違うプレーをした伊藤。明日の最終日、「昨日と同じ自分」のゴルフを展開したなら、関西プログランドシニア選手権での雪辱も果たせる。大きな借りは、日本タイトルという大きな大会で返す!しかない。