賞金ランキング51位でシニアツアー最終戦を迎えた杉原敏一。第3ラウンドは4バーディー・2ボギー70で回り、通算6アンダー・4位タイの今季自己ベストフィニッシュを遂げ、同ランク39位にジャンプアップし、自身初の賞金シードを獲得した。
成績結果にもよるが、杉原がベスト5入りを果たしたなら、賞金シードを手にできるチャンスを引き寄せていた。
「ドキドキしながらプレーしていましたが、簡単にはバーディーは取れないですよね」。ショットのバラツキを抑えるため、父親である故・杉原輝雄からは許されはしない、禁断のフック系のショットを打ち続けた18ホール。「我慢できました。父からよく言われていた『どうせ、あかんから、思いっきり行け』の言葉をラウンド中、何度も自分に言い聞かせては、ボールを打ちました。賞金シードを獲得できて本当に嬉しいです。オフはもっと精進して、来季シーズンを迎えるように頑張ります」。
杉原は亡き父へ感謝するように、一度、天を仰ぎ、新たな決意を語ったのだった。