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シニアツアー

〔いわさき白露シニア・2R〕カップに届かせる崎山のパットが1年半ぶりの優勝につながるか

2018年11月24日

 シニアツアー最終戦ともなれば、通常のトーナメントとは異なり、選手は様々な思いを抱きながらティーグラウンドに立つ。優勝を目指す選手もいれば、賞金シード権を確定させたい選手もいる。試合中のショットやパットの不安を解消し、12月に開かれる来季シニアツアー1次予選会に備える選手もいる。

「今までパットを打ち切れず、ショートばかり繰り返して来ました。最終戦ですから『たとえオーバーしてもいいからカップまでは届かそう』。そう思って今日はパットを打ちました」と語ったのは崎山武志。今季は2位タイが2回、3位1回、3位タイ1回を含めベストテン入り7回を数え、賞金ランキング12位。来季の賞金シードはすでに確定させている。前試合のISPSハンダカップシニアでは2位タイと今季初優勝のチャンスを逃した。パットを打ち切れないのが敗因だった。

 その悔しさを忘れないために、優勝を手にするための決意。それが「カップまでは届かせる」パットだったのだ。

「(3パットの)危ない場面もありましたが、打とうと思ってパットをしているので10メートル、15メートルの距離でもショートさせませんでした。返しのラインも分かっているので狙って打てる。うまく行きました。でも、もう少しタッチを出せないといけませんけどね(苦笑)」。

 崎山のパット数は前半13、後半14、計27。3パットは一度もしなかった。6バーディー・2ボギー68。通算5アンダーとして首位に並んだ。最終日は最終組でスタートする。2016年6月スターツシニア以来のシニアツアー通算8勝目のチャンスを引き寄せたのだ。「明日は一年で最後のラウンドですから、集大成として良い結果につなげたいです」。崎山はそう語りながら目を輝かせていた。