今年9月7日に50回目の誕生日を迎えた立山光広(50)が、今大会でシニアツアーデビュー。1バーディー・4ボギーの38位タイのスタートを切った。
「シニアツアーは良いですね。最年少だけに誰彼構わず、頭を下げて挨拶しておけばいいから(笑)。雰囲気もいい。変な緊張感が漂っていなくて、皆楽しそうにプレーしている。それなのに、意気込んでいる自分が浮いている感じさえ覚えました」。立山はレギュラー時代には決して見せなかった柔らかい笑顔でデビューラウンドをそう振り返った。
ボギーが先行し、13ホール目にシニアツアー初バーディーを奪取。310ヤードのパー4だった。「ドライバーで打って、2打目をOKに着けてのバーディーでした。次のホール(14番パー5ホール)でも取っていたら流れを変えられたと思うと残念です」と以前と変わらない悔しい表情も浮かべてみせた。
パー3の3ホールでボギーを叩いた。「(鳴尾GCは)川奈(ホテルゴルフコース)よりもパー3ホールが難しい。それに、高麗グリーンにも苦しめられました」と立山。先月にはアサヒ緑健カップ 第20回TVQシニアオープンゴルフに出場。ツアーよりもひと足先に後援競技でシニアトーナメントを経験している。シニアデビューに向け、練習を積んで来たが、2試合とも高麗グリーンでの開催。「高麗グリーンでのパット練習ができる環境がなかったんですよ。それが悔しいですね。でも、明日は60台のスコアを出してみせます。期待していてください。パー70設定だから、1アンダーでいいんですけどね」。そう言って、立山は最後にニタリと笑った。
なお、次試合のISPS・ハンダカップ・フィランスロピーシニアトーナメントにも出場予定。そして12月にはシニア予選会が始まる。来年はフル参戦でツアー優勝を目指す。
(PGAオフィシャルライター 伝 昌夫)