NEWS
シニアツアー

〔エリートグリップシニア〕PGAシニアツアー後半戦シード権争い

2018年11月08日

 PGAシニアツアーも後半戦に入り今週のエリートグリップシニアオープンを含め残すところ3試合となった。賞金王争いはP・マークセンが5勝をマークするなどその実力を発揮し福岡シニアにおいて賞金王のタイトルを確定させた。一方、来年の出場権をかけたシード権争いも佳境に入ってきた。賞金ランキングからの来年度シード枠は上位30名となっているが、PGA会員外の者が除外されることから現在は40位がボーダーラインとなっている。

  現在賞金ランキング38位の早野 健(53)は今の状況を「シード権を獲得する枠内に入っているチャンスを生かしたい」と答えた。レギュラー時代は日本プロなどの予選会が別にある競技を除くとチャレンジ競技が主な主戦場であった。高校時代は高校球児としてプロ野球選手を目指したが足を悪くしたことが原因でゴルフの道に進むことになる。野球を諦め、当時中嶋常幸の「1億円プレーヤー」が話題となりゴルフの道に進むが、プロテストの受験回数は12回。合格したのは35歳の時だった。2015年にシニア入りし「5年くらいかけてすべての歯を直したらゴルフが良くなった」と2017年には賞金ランキング43位にまであげるも賞金ランキングシードを獲得するまでの順位には届いていなかった。「自分のランキングの前後にいるプレーヤーの数字(賞金額)を頭に入れながらプレーすることになる。入らなかったらしょうがないが目標目指して残りの3試合をプレーしたい」と照準を合わせた。

 現在賞金ランキング43位の鷲尾 茂彦(50)は「今年出れるのがラッキーだったんです。予選会一次予選は最下位で通過。最終予選も二日目まで3オーバーだったんですが、最終日67が出てランキング8位になったんです。出れると思ってなかったので最初の5~6試合が良かったのでこんなもんかなと思いましたね。でもそこから足踏み状態ですけど」と獲得した賞金額が最初の5試合とそれ以後の10試合がほぼ同じことに苦笑いした。高校生のとき練習場に行ったことがきっかけで卒業後に那須小川ゴルフクラブに研修生として入り6年後プロテストに合格。次の年からツアー競技に出場していくが生涯獲得賞金は300万円程に留まった。その後ゴルフ場での業務環境が変わり30代後半からはキャディマスター室に入ったことでゴルフを一時諦めた。しかし40歳になる前に「ゴルフをもう一度やりたい」とアコーディアに入りレッスンの傍らゴルフの練習を再開した。「賞金ランキングシードはもちろん取りたいけどなるようにしかならないんで。意気込んだからと言って取れるものでもないし」と控えめに答え練習ラウンドに向った。