初日首位発進の田村尚之(54)が、苦しみながらも通算5アンダーでマークセンとともに首位に立っている。「昨日ほど痛みはなかったし、ショットもさほど悪くはなかった」と振り返る。痛みというのは、大会直前に痛めた右わき腹。前夜も千葉・柏にある治療院でマッサージや針治療を受けてきた。昨日はインで9パット、計21パットで回った。この日はうまくはいかなかったものの、5、6番ではグリーンを外すピンチだったが、アプローチとパッティングで切り抜けるなど29パットに収めた。終盤、ドライバーが右にいくようにはなり、最終18番ではバンカーに落として「あんなに砂がふかふかとは思わなかった」とグリーンエッジに乗せただけでボギーにした。「最後は余計だったね。でもそこそこ回れたし、まだ上の方にいるし。後半の時間帯はグリーンが硬くなって、日が傾いたら傾斜も分からなくなったし」と、スコアを前日より1つ落としたものの、首位をキープできたことには合格点をつけている。
2年前のこの大会でのシニア初優勝で「勝たせてもらった」というマークセンとの勝負になりそう。「一緒に回るのは?レーンとマークセン?英会話とタイ語教室ですね、明日は」と笑い「18ホール楽しく、と思っても、楽しくはならないだろうと思うけど、集中してやるしかない。ショットは割とピンを刺さしているので、パットが入るしか勝負になる可能性はないでしょうね。これ以上わき腹が痛まないこと。今から電車でマッサージに行ってきます」と、田村は慌ただしくコースを後にした。