「ショットもパットも少し良くなって来ました」。4バーディー68でホールアウトした秋葉真一が、この日のラウンドを謙虚な言葉で表現した。プロ60人、アマ59人の計119人の出場選手中、ノーボギーのゴルフを展開したのは秋葉ただ一人。「速いグリーンは嫌いではありませんし、タッチが合っていました。ボギーになりそうだったのは10番ホール。3メートルのパーパットもうまく入ってくれました」と秋葉。
大会前週に開かれた後援競技「アサヒ緑健カップ」で、プレーオフの末に室田淳を下して優勝を飾っている。自身にとっては2週連続Vが懸かった一戦でもある。
シニアツアー入り後、毎年1勝以上を挙げいるものの、今年はまだツアー優勝は果たしていない。賞金ランキング20位ではあるが、「最終日にスコアを伸ばして、(賞金を)積み重ねての結果です。優勝争いを(ツアーで)しての順位ではありませんからね」。秋葉にとって明日の最終日は4年連続のツアー優勝、ツアー通算4勝目が懸かる。「優勝争いができる。それだけでも嬉しいですけどね……。(一瞬、間をおいて)このチャンスを生かして、勝ちたいですよ」。優勝の味を先週思い出した秋葉が、勢いを生かせるか。