「今ひとつ」。これが目下、賞金ランキング34位の白潟英純が、自身のゴルフ内容を表した言葉だという。
「ショットもパットもそう悪くはないのに成績を残せない。ショットデータだけを見たなら決して悪くないんです。スコアに結びついていない。最終日にスコアを伸ばせていないんですよね」。決して愚痴ではなく、目の前の壁を乗り越えられずにいる自分に対して不甲斐なさを感じているのだ。
3年前の9月にシニアツアーデビューを果たし、16年は賞金ランキング48位。17年はシニアツアー予選会に失敗し、5試合しか出場出来なかったものの同ランク54位に食い込んだ。今年は予選会・最終予選で3位の座を射止めてフル参戦している。だが、日本シニアオープンでの11位タイが今季のベストフィニッシュ。ベスト20は6回を数える。
「どうやったらベスト10入りの壁を突き破れるのか。それが課題です。今大会を含めてシニアツアー残り5試合でクリアしたなら、賞金シードも手にできると思っています。とにかく、この開催コースは僕の地元ですし、所属コースの次に慣れ親しんでいるので、スコアにこだわり、成績結果にこだわって行きます」。昨年は最終日最終組で回って5アンダー。2位に終わった悔しさもある。「バーディーチャンスを確実に決めて行ったら……フフッ」。不敵な笑みを浮かべながら、白潟は愛用パターをじっくり眺めた。勝負はパット。そう読んでいる。