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シニアツアー

【トラストグループカップ 佐世保シニア/FR】シニア初優勝へ気持ちMAX 鈴木亨通算6アンダー3位タイ

2018年10月14日

 首位とは4打差の2アンダー8位タイからスタートした鈴木亨が、「好調」ゴルフを継続。4バーディー・ノーボギーの68をマークして3位タイに食い込んだ。前週の日本プロゴルフシニア選手権では惜しくも2位に終わり、シニア初優勝は逃したが、その好調さに翳りはない。口も滑らかになる。「(好調さの)流れを切らずに済んで良かったです。これから(優勝に向かって)行きますよ。これまで勝って泣いたことがなかったので、シニア優勝したら泣きますから(笑)。どうかコースに来て僕のケツを叩いてやってください」と鈴木は冗談を混じえながらも、シニア初優勝へ気持ちがMAX状態に達していることを赤裸々に語った。

 実は日本プロシニア選手権後の火曜日に風邪を引いてしまった。鼻水が止まらず、喉が痛い。薬局の市販薬では効かず、医師の診察を受けた。「今週の試合は欠場か」。そんな思いも頭に浮かんだが、妻からの「行ってきなさい!」の激に促されての強行出場でもあったのだ。

「僕たちシニアプロにとって、この試合はシニアツアーの中の一戦ですが、長崎佐世保では年に1回の大会で、とても楽しみにして待っていてくれる人もいます。プロアマ大会はもちろん、本戦でもアマチュアの方と同組で回るので親睦が深められ、友好の輪が広まる。シニア大会ならではです。レギュラー時代は見知らぬ人との交流は得意ではありませんでしたが、シニアに入って積極的になりました。シニアツアー万歳!です」

 ゴルフを通じて様々な人と出逢える。ゴルフを語り合える。いくつになってもゴルフを楽しめる。ゴルフの奥深さを痛感しながら、好成績を挙げ続けられている自分がいる。 2016年にシニアデビューを果たし、未だ優勝はしていないがシニアプロとして成長を遂げているのは確かだ。そんな鈴木の優勝「姿」を待つファンが全国各地にいる。そのことを鈴木自身が一番分かっているからこそ、「これから行きますよ」と言い切ったに違いない。泣き顔が待ち遠しい。

 (PGAオフィシャルライター 伝 昌夫)