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シニアツアー

【トラストグループカップ 佐世保シニア/前日】ディフェンディングチャンピオン髙橋勝成は残りの試合を納得のいく形にしたい

2018年10月12日

 昨年の本大会で優勝を果たした髙橋勝成(68)。ツアー10勝シニアツアー13勝を誇り1987年の日本プロマッチプレーではジャンボ尾崎を破り優勝。一躍ジャンボキラーの異名を取った実力者である。

 昨年の大会を改めて振り返ってもらったが「去年はラッキーでした。申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちの両方の思いがありますね」と複雑な気持ちを表現した。昨年迎えた最終日は朝から雨風の悪コンディション。次第に強まっていった雨風は昼には嵐の状態になっていた。大会側はプレー続行を不可能と判断し前日の18ホールの成績を持って優勝者を決定したのだ。「短縮された優勝だったので実力で勝ちたかった」優勝者として正規のホール数で優勝することが叶わなかった思いが微妙な表現を生む形となったのだ。

 そんな高橋も昨年の優勝によってシニアツアー最年長優勝記録を塗り替え、今年も68歳での出場は最年長となる。現在の調子を伺うと「今年はスターツのあたりから右脇が痛み始めたんです。バックスイングの時痛みが走るんですよね。前に痛めていた右の股関節も少しずつ良くなって振れる様になってきたところだったんですが、想像もしないところに痛みが出てきたといった感じですかね。少し休まなければならないと回りからは言われているんですけど」と万全には程遠い状態「これからの競技生活は来年か再来年まで。カウントダウンが始まったと感じているんですよね」と弱音も漏らす。

 しかし、今年の日本プロゴルフグランドシニア選手権大会ゴルフパートナーカップでは今一歩のところで優勝を逃したものの最終日エージシュート達成しての2位は評価に十分値し「高橋ここにあり」を改めて印象付けた試合であった。今年の抱負を尋ねると「去年勝ったからには恥ずかしくないプレーをしたいですね。痛いとか言ってられないですからね。自分のプレーをして少しでも上位に行きたい。そして残りの試合を納得の行く形にしたい」と気を吐いていた。ジャンボキラーの異名を受けてから30年以上が経過した。今年も優勝争いをしている姿を期待したい。