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シニアツアー

【セヴンヒルズKBCシニア/1R】還暦を越えた羽川が1打差2位「もう一度、頑張りたい」

2018年09月14日

 羽川豊(60)は4年ぶりの優勝に、好スタートを切った。6アンダー66をマークして首位に1打差の2位につけた。「いいスタートが切れたね。ずっとショットに悩んでいたけど、ヒントをつかんだ。まだ、自信持って言えないけどね」という。優勝したら言える?「そうなったら堂々と言うよ」と笑った。

 5番パー5での会心のイーグルで流れを引き寄せた。ピンまで残り210ヤードを7番ウッドでピン1メートルに2オンして決めた。続く6番でも2メートルにつけ、ここで3アンダーとした。「正直、アイアンはよくない。4番パー3でも引っ掛けてボギーにしたし、ああいうミスがなくならないとね」というが、ドライバーのミスが少なく、ショートアイアンで狙えるホールが多いのが好スコアに結び付いた。インに入っても11番で2メートル、13番、15番ではOKにつけるなど、ボギーなしで終えた。

 14年にファンケルクラシックで連覇を果たして以来、優勝から遠ざかっている。特に昨年はけがに泣かされた。開幕戦のノジマチャンピオンシップで初日に右ふくらはぎを肉離れして棄権した。ようやく癒えてきた夏場に「腰をバキッとやって」と2週間寝込んだ。終盤戦のハンダカップでは2日目に風呂場で足をぶつけて右足薬指を骨折した。患部をガチガチに固めて2位に食い込み、賞金ランク22位でシード権を確保したが、不本意なシーズンになった。

 「シニアは年齢的にも体はみんなそうでしょ。ゴルフは何かしら壊れてくるもの。体もそうだし、パットが壊れる、アプローチ壊れる…。何かが壊れてくる。幸い、技術的に壊れそうになっているのを何とか耐えているから」と、アクシデントにも前向きに付き合うようにしている。

 辛い1年を乗り越えて、久しぶりにチャンスが来た。「もう1回、頑張ってみるよ」。還暦を超え、もうひと踏ん張り。4年ぶりの笑顔を見せたい。

(オフィシャルライター・赤坂厚)