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シニアツアー

〈FANCL CLASSIC 2R〉今日のゴルフは満足!井戸木が通算6アンダー4位タイに浮上

2018年08月18日

 上がり3ホールで2バーディー。16番ホールで3メートルを、18番ホールでは5メートルのいずれもフックラインをしっかり読み切ってねじ込んだ。

「ショットはずっと安定していて、バーディーチャンスが結構あるのですが、パットを決めきれないゴルフが続いていましたからね。今日のゴルフは満足できます」。5バーディー1ボギー68のスコアを出し、通算6アンダー・4位タイに順位を上げた井戸木鴻樹は大きな笑顔をみせた。

 パットが突然決まり出したのは、試行錯誤のお陰だった。15番ホールでスライスライン・3メートルのパーパットをねじ込んだ。「昨日もパットが決まらず、ラウンド中に3回も打ち方を変えたほどです。パットが入らないと、入れたい気持ちが強まる。それでタッチが合わなくなる。15番ホールのパーパットで打ち方を変えてみたのです」。パターヘッドを被せてセットし、押すように打つのが井戸木本来のパットスタイル。それとは逆にパターフェースを開き、アウトサイドに引いてインサイドに振り出す。ショットに例えるならカット打ちだが、練習グリーンでチェックしてみるとストレート軌道だったという。その打ち方を15番ホールで実践したのだ。

 3メートルのパットを沈められた喜びと僅かな自信。井戸木は上昇気流に乗り、その後の2バーディー奪取に繋げたのだった。首位とは3打差。パット不振の不安を取り去って最終日を迎える。「グリーンがもっと速くなってくれば、なお嬉しい。小さい振り幅のパットで、狙った地点にボールを打ち出したならラインに乗って入ってくれるからね」と井戸木。12年の富士フイルムシニア以来、6年ぶりのシニアツアー通算2勝達成へのV街道にも乗ってみせる。

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)