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シニアツアー

〈FANCL CLASSIC 2R〉魅せるレジェンド演出家・田中秀道はコースセッティングアドバイザーに就任

2018年08月18日

 今大会3日間のピンポジション決めをしているのは、コースセッティングアドバイザーとして迎えられた田中秀道、47歳。98年の日本オープン優勝をはじめ、ツアー通算10勝のほか、02年から5シーズンにわたって米国ツアー参戦の経歴を持つ。昨年はレギュラーツアーのミズノオープン、HONMA TOUR WORLD CUP 、マイナビABCチャンピオンシップ3試合でホールロケーション決めを行なったという。

「レギュラーツアーで積み重ねた経験を生かしながら、シニアツアーならではのピンポジションになるようにしたいと思っています」。レギュラーツアーでは「シビア」「厳しさ」を加味しながら「フェア」なポジションを探す。プラスアルファとして、このピンに対してロングアイアンでチャンスに着けられたなら世界に通用する。そんなショットを意識させることも考えて設定していたそうだ。「でも、シニアツアーでは選手を苦しめるようなショットを要求するよりも、よりエンターテイメント性を高める方を優先させたい。『さすがレジェンドたちは、シニアになっても凄い』とギャラリーを頷かせるようなイーグル、バーディー奪取シーンを演出できるピン位置がベターだと考えています」

 ピンポジションは試合のドラマを作り出す。それを演出できるかどうかがコースセッティングアドバイザーの腕の見せどころだ。

「サンデーバックナインでは、選手もギャラリーもハラハラ・ドキドキするようにします。何ホールかは厳しく、何ホールかは易しく。メリハリを効かせ、最終ホールはイーグル奪取が十分可能な設定にするつもりです」と目を輝かせた田中。最後にこう付け加えた。「選手が輝けるシーンとなるピンポジション。ガッツポーズが綺麗な映像(画面)になるようにしたいです」。

 劇的ドラマを演出しつつ、選手の歓喜シーンまでをも考慮したピンポジション。明日の最終日最終ホール。田中の演出シナリオが冴え渡ることで、今年の戦いがさらに熱くなることを期待したい。 

※ PGA競技委員と18番グリーンで