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シニアツアー

〈FANCL CLASSIC 1R〉日本を代表するショットメーカー伊澤が首位発進!パットが冴え渡る

2018年08月17日

 日本タイトル3冠、ツアー通算16勝を飾り、今年5月のすまいーだカップ シニアでシニアデビューを果たした伊澤利光。会心のゴルフを演じ、大会初日の来場者数更新となる7315人のギャラリーを喜ばせた。

「良かったです。久々にパットが入ってくれて」と思わず白い歯を見せる伊澤。好調ゴルフの布石は、前日のプロアマ大会にあった。

「ショットは変わらず良かったのですが、グリーン上(パット)が良くなかった。でも、今日は入ってくれました。実はロングパットでパターヘッドが走り過ぎて距離感が合わなかったんです。その原因をずっと考えていて、プロアマ大会の途中で、『もしかして、これか』と思うことがあって試してみたのが奏功しましたね」

 長尺パターを愛用する伊澤は、支点となる左手グリップの握り方を変えてみたのだ。これまではグリップを丸握りしていたが、左手親指をグリップエンドの上に乗せ、右手グリップは以前よりも少し上方を握るようにしたという。3番ホールで6メートル、6番ホールでは1.5メートルを沈めた。9番パー5ホールでは、ツーオンを狙ったショットが池に沈み、ドロップ後の4打目はピン奥6メートルに止まり、それをカップインさせてパーをキープ。11番ホールで10メートルのチップインバーディーを決めると12番ホールで1.5メートル、14番ホールは5メートルと次々にバーディーを奪取。圧巻は上がり3ホールでの3連続バーディーだ。

「良いタッチで打てているのでグリップ(握り方)は変えずに明日もパットします」日本を代表するショットメーカーのパットが上向いて来た。昨年大会では米山剛がシニア初優勝を飾っている。2年連続でシニアルーキーが大会を制覇するのか。全てはパットの冴えが「握っている」。 

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)