首位と9打差26位タイから午前8時20分の第3組でスタートした昨年大会覇者の秋葉真一が猛チャージを展開した。6バーディー・ノーボギー66でフィニッシュ。通算6アンダーにスコアを伸ばし、クラブハウスリーダーで後続組の結果を待った。最終組のスタート時間は午前10時30分。2時間10分ものタイムラグがある。
「昨日は(プラヤド)マークセンと同組でラウンドし、7バーディー奪取(ノーボギー)ゴルフに圧倒され、300ヤード近いドライバーショットを見せつけられました。 今日はプレーリズムが早い羽川(豊)さんと一緒だったので、プレーがとてもしやすかったです」。
昨年大会のプレーオフで下した羽川を意識することはなかった。それよりも前日は思うように入らなかったパットを微調整して最終日に臨んだのだった。2連覇を果たせなくても、せめてベストテンに食い込んで、一矢を報いたい。その強い気持ちがバーディー量産ゴルフに結びついたのだ。
「大きくゆったりしたパットストロークにして間を作るようにし、打ち急がないようにしました。昨日とは違ってショットも良くなったことも幸いしました。6バーディーよりも、ノーボギーラウンドが嬉しい。ディフェンディングチャンピオンの面目は保てたし、これからビッグトーナメントが続くので、いい兆しにしたいです」と秋葉。
最終組がサンデーバックナインに向かった時点でのインタビュー。首位とは1打差だったが、「プレーオフ? 最終組の誰かがスコアを伸ばしますよ、きっと。期待しないけど楽しみにはなりますね」と語り、ロッカールームへ向かった。ロッカールームにたどり着いて、どんな表情を浮かべたのだろう。ほくそ笑んだのか。バーディーチャンスを逃した悔しさを思い浮かべて、苦い顔になったのだろうか。
結局、秋葉は4位タイとなり、目標のベストファイブ入りは叶ったのだった。