昨年シニアツアー賞金ランキング2位の米山剛は、5月下旬に「全米プロシニア」、6月下旬に「全米シニアオープン」に初挑戦し、そして7月下旬の「全英シニアオープン」にも参加する。ホールアウトするなり「あー、これで遠征費が助かります。だってスコットランドまでの遠征は、お金がかかるんですよ。今年は、あんまり稼げていなくて」と本音を漏らした。
最終日を振り返って「気持ちが前向きになれるラウンドでした」と語る。前半はずっとパープレー。風雨が強いなか「忍耐、忍耐のゴルフでした。そして後半になって10番ホールでバーディーがきたあと、12番は、ボギーにしましたけど、15、18番とバーディーがとれました。最後の18番バーディーを全英シニアオープンにつなげたいですね」と笑顔で語った。
前半の忍耐は「全米シニアオープンを経験した賜物です」という。「まあ、難しいコースでした。完全にうちのめされましたね。でも、そういう経験が、今回、きっと役に立っていたのだと思います。前半にあれだけ我慢のゴルフができたのが、それだと思う」と超難コースの経験値が生かされたことに嬉しさを感じていた。「ほんと、今回のニドムのセッティングのようにラフは深いし、全長は、ここよりも長かったですからね。全英シニアオープンは、開催コースが、セントアンドリュースなんですよ。僕、2000年の全英オープンに行っていて、もう一度チャレンジしてみたいという気持ちがあって行くんです。半分楽しみというかノスタルジアですね(笑)」その遠征費が、今回の3位タイの賞金でかなり補えるという。
帯同キャディは、全米シニアオープンから同行している竹本直哉プロ。英語も堪能で、強力なパートナーに巡り会えたようだ。2週間後、全英シニアオープンでの米山の吉報を期待したい。