3打差を追って迎えた最終日。寺西明は、絶対王者に追いつき追い越すには、早い段階で自分から仕掛けに行こうと思った。「今日は、出だしから行きましたけどね。でも、途中で、風が読めんかった。それでリズムがおかしくなりました」と言った。1番ホールで、バーディー。そして5番ホールでもバーディーをとって予定通りの先手だった。でも、7番ホールでボギー。さらに9番ホールでは、ダブルボギーを叩いて失速した。
「(9番は)いつもなら7番アイアンで打つ距離なんです。でも、左からのアゲンストで、僕はフェーダーだから、6番に持ち替えて打ったんですけど、それが風にしっかりと乗っちゃって、終わってみたらダブルボギーですわ。でも、その前の7番ホールのボギーが痛かったですね。うまく寄せて1メートルのパーパットを外しちゃったんです」流れがそこでおかしくなりかけた。ダブルボギーの伏線が、このボギーだったのかもしれない。
「やっぱりインコースが、ここは難しいですからね。特に12番から15番ぐらいまでは、風が読みにくい。ずっと風が回っている感じする。こればっかりは仕方がない」10番から16番ホールまで、ずっとパーで凌ぐのが精一杯だった。そして17番を、ボギーとし、通算1オーバーで3位タイとなった。
「でも、楽しく回れました。成長するにはどうしたらいいかとか、勉強を感じさせてくれるのが公式戦。マークセンの強みは、やっぱり自信でしょうね。自信ある顔してプレーしているしね。僕も、がんばります」