2011年に日本シニアツアー賞金王に輝いている金鍾徳(キム・ジョンドク)が、4バーディー・2ボギーとスコアを2つ伸ばして通算3アンダーの3位。第2ラウンドでアンダーパーを出したのは122人中15人という難しさの中で、キムはその中に入った。
体調が良くなったという金は「3年前に手術した胸も、薬とかトレーニングをして、すっかり良くなりました。調子のいいときの体に戻りました。だから、思い切ったショットができるようになったことで、気分もだいぶいいのです。このコースは、ドライバーをミスすると、簡単にボギーになります。だけど、自分の得意なドライバーショットがいいから安心です」と、ほっとした様子だ。ショットの安定感と、切れ。そしてパッティングのいい流れが、キムにはあった。
最後に「調子が悪かった時の分も稼がなくちゃね。大きなチャンスだし、頑張ります!ありがとう」とキム・スマイルをみせてくれた。
大会3連覇を狙うプラヤド・マークセンは、初日は3オーバーの19位。ボールに泥が付いたりして思うようなプレーができず、ストレスの溜まるラウンドだった。第2ラウンドは、全ホールにプリファードライというルールが適用されて、泥の心配も減り、コントロールできるイメージにはなっていたようだ。
「今日はセカンドショットも問題なかったですし、バーディーが獲れるという感覚も出てきました。ボギーを減らすには、ティーショットでも、ライの状態をきちんと見極めるということ。ここの判断ミスが、スコアを大きく落とすかもしれないので・・・」と、マークセンは神妙な表情をした。
3連覇に向けては「明日のプレーに懸かっています。あと2日あります」。少しずつ自信を取り戻してきたシニア王者のマークセンとシニアルーキーの谷口との技の応酬が注目される。