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シニアツアー

〔シニアOP・前日〕魔物が降りてきてほしい!井戸木は必死の覚悟で戦ってみせる

2018年07月11日

「昨年はね、マークセンが突っ走ってて、最終的には4打も追いつけなかった。・・・悔しい2位でした。だけど、今年は1からのスタートだしね、楽しみです」と、井戸木鴻樹(56)は気持ちを切り替えていた。

「全米」プロシニアを制してから、5年の月日が経った。魔物が降りてきてから、あっという間に駆け抜けてきた5年。井戸木は、試合に「日本」が付く公式戦にどうしても勝ちたいのだ。強い思いを胸に秘めながら、日本タイトル獲得に向けて調子をあげてきた。「ゴルフの調子は悪くない。だけど、エースドライバーのヘッドが割れてしまってね、今まだ相棒を探している最中。不安はそれだけ。あとは、もう一回魔物が降りてくると信じています」と、笑顔を見せる。

練習ラウンドも、井戸木持ち前の明るさで、クラブを握らない時間はにぎやかな雰囲気に変わる。「チーム関西連合で、気合入れていくで!!」と、仲間のテンションもあげていく。「だって、コースがベリーハード。ラフは深いは、距離もあるわ、池もあるわでハードです。打ってはいけないところがあるし、だから、セカンドショットから難しい。うーん、本当にティーショットからホールアウトまで気が抜けない。難しいコースで手ごわい」と、井戸木は心折れそうな難しいコースも、仲間の頑張りから刺激を受けている。

井戸木の言う「魔物」の正体は、文字通り「優勝」の2文字だ。「どうしても欲しい日本タイトル。4日間、死ぬぐらいの覚悟で集中してやっていきたい」。大きな声ではっきりと目標を口にした。