3月に50歳を迎え、今年6月のすまいーだカップ(26位タイ)でシニアデビューを飾った伊澤利光。レギュラーツアーでは2001年、2003年の2度賞金王に輝いており、通算16勝をマークし、活躍が期待されるシニアの1年生だ。
「シニアの試合には1試合でているので、雰囲気はわかっています。知っている人がほとんどなので、比較的やりやすいです。今回はナショナルオープンということもあって、コースも難しいですから、集中してやっていきたいです」と切り出した。
コースが難しいと選手は口を揃えて言う。ニドムクラシックコースは、各ホール最大高低差が25メートルと、自然の起伏を生かして戦略的に仕上げられている。さらに選手を苦しめるのが、ラフの長さだ。シニアツアーでは平均が50ミリという設定だが、今回は80ミリから100ミリとなっていて、ボールがすっぽり入るほどの長さなのだ。伊澤は「まずはフェアウェイをキープすること。ラフから乗せるのは本当に難しい。グリーンのコンパクションも意外と硬いし、グリーンの傾斜によってはピン位置がかなり難しくなる。ショットの調子はいいので、このグリーンに向き合えるパッティングの精度を高めたい」と、コース印象を話してくれた。
「自分のプレーをしっかり4日間できるようにしたい。優勝することが一番だと思うので、優勝できるようにプレーしたい」。本戦に向けて、伊澤は強く言葉をかみ締めた。