4つのパー3ホールを除いた14ホールのティーショットで、11回もフェアウエイをキャッチした。そんなティーショットの安定度がスコアに結びついたのが倉本昌弘だ。
5バーディー・1ボギー68。首位と1打差の3位タイ。好スタートを切ったように思えるが、自身は不満を募らせてホールアウト。スコアカード提出後の囲み取材で開口一番、「10番(ホール)でボギーを打ってからダメでした。パッティングですね。バーディーチャンスには着けていたんですけどね。最終18番パー5ホールもイーグルチャンスかなと思っていましたが、(結果は)パーでした。(コーストータル距離)7100ヤードもあれば63歳にはキツイです(笑)」。
前半でスコアを4つ伸ばしたものの、後半は1バーディー1ボギーに終わったことを悔やんでのコメントだ。
この日の気温は28・4℃。夏を思わせる天候だったが、週末に向かって下り坂の天気予報。「日曜日の天気が心配です。何とか良い天気のままで終わって欲しいです。この大会もギャラリーが段々増え、昨年は5000名を超えたので、今年は(それを)楽に超えて欲しいと思います」。
選手として、またPGA会長の重責も務めているだけに心身の疲労は計り知れない。今季は4戦してノジマチャンピオンカップでの18位タイが最高成績。それを最も理解しているからこそ、ホールアウト後に思わず悔しい思いが飛び出したに違いない。16年いわさき白露以来のシニアツアー通算8勝目を飾ることがギャラリー誘致の最善策。大会主催社への恩返しに結びつけたいところだ。