久保勝美(55)は、最後で大魚を逃した。「他の組のスコアは知らなかった」と、同組の山添が1打差で追っていることはわかっていた状況での18番第1打。3番ウッドで打ったが大きく左に曲げて林の中へ入れた。「精神的にも、状況判断もよくなかった。右に行くのが嫌だったんですけど」という。
2打目で出したが、3打目をバンカーに打ち込んだ。パーパットは5,6メートル。ラインに乗っていたように見えたが、わずかにショートしてしまった。
「昨日も今日も、親戚(山添)と一緒に回って、2日間同じように18番のバーディー、ボギーで逆転されました」と苦笑い。隣の茨城県で開催中のレギュラーツアー「ツアー選手権」をテレビで見て、シニアの羽川豊の解説を聞いたという。「優勝争いをすると、ショットもパットも打てなくなってくる」という言葉に「だから絶対にショートしないようにする」と誓ったが、15番でも3メートルのイーグルパットをショートするなど「やっぱり終盤になったら打てなくなってしまった」と反省した。
「でも、1打1打ドキドキしながら2日間最終組で回って、いつか優勝できる日が来るんじゃないかと思います。でもなあ、17番で山添にまた『反撃だ。』を見せられちゃったんですよね。こっちは『返り討ちだ』って書いてくるつもりだったんだけど、忘れちゃってね」と、「敗因」を挙げていた。