寺西明(52)が風に苦しみながらも通算7アンダーの4位に浮上した。昨年最終戦いわさき白露シニアを制してシニア初勝利から半年。2勝目を手繰り寄せるチャンスが来た。
「今日は耐えました」と大きく息を吐く。3番でバーディーをとった後、6番パー5では残り270ヤードの第2打を左手前6メートルに2オン。これを沈めてイーグルとスコアを伸ばした。しかし、7番パー3では強烈なアゲンストの中でグリーンを大きくショートしてボギーにしてから、勢いが止まった。13番でも落としたが、それでも15番パー5で2オン、18番パー5では第3打を1メートルにつけて、ナイスカムバックした。
「ここは、パー5がそんなに長くないので、勝負できる」と、この日は持ち味の飛距離を生かして、パー5で4アンダーにしている。ただ不安材料があるとすれば、首の右付け根を痛めていて、痛み止めの注射をしている状態。「飛んではいるんですけど、振りにくい。アドレスすると首が詰まっている感じがする」という。
2勝目に向けて、首位に2打差で最終日を向かえる。「このコースだし、(上位)みんなにチャンスがあると思います。自分のゴルフをすれば、楽しめると思っていますよ」と、狙っている。