原田三夫(54)が「2日目の壁」を克服して、通算9アンダーで首位を守った。「出だしからボギーやったんで、いやな感じでした。いつものズルズルいくパターンじゃないかって。ただ、2番でいいショットが打てて、辛抱できるかなと思った」と、振り返った。
3番で2.5メートルを入れるバーディーで取り返し、5番で第2打をダフってボギーにしたが、8番で1.5メートルを入れるなど「ボギーが来たけど、すぐにバーディーをとれたのがよかった」という。その後はずっとパーでしのいだが、15番で8メートル、16番で2メートルの連続バーディーでこの日2アンダー。初日アンダーパーでの好スタートの翌日は、オーバーパーをたたいて順位を落とすパターンがずっと続いてきた。本人の言う「2日目の壁」だが、今回は乗り越えられた。「今日は100点に近い90点」と本人も満足そうだ。
壁を破れた要因は?「途中久保さんがポンポン行ったので、気が楽になったのがよかったのかも」といい「これまで(落とすときは)ボーッとして人のプレーを見ていて、自分の番が来て、アッと思って打ってミスしてということが多かったので、きょうはプレーを見ながらも素振りをしてイメージを作っていた」と、克服法が浮かんだようだ。
さて、次に待ち受けるのは、シニアツアー初勝利に向けての「最終日の壁」。「きょうを同じメンバーで最終組なんで、負けんように頑張ります。結果はどうあれ、気持ちだけは負けんように。自分のショットに集中出来るかどうかだと思います」と、最終日を思い描いていた。