上出裕也(53)が「快挙」を達成した。インスタートの第1組のオナー(1番目)でのスタート。10番パー3(178ヤード)でなんと、ホールインワンを達成した。
「6番アイアンでした。朝イチですから、どう狙うかのイメージよりも、ちゃんと当てることを考えていました。右からの風だったんで6メートルぐらい右向いたかな。ピンの手前7ヤードぐらいに落ちて、フックラインを転がって行って、ぴったり入ったように見えた」と振り返った。
野球でいえば、試合開始のサイレンが鳴りやまないうちに放った「先頭打者初球ホームラン」のようなもの。サイレンはなかったが、同組選手、後ろの組選手らが大騒ぎで、ハイタッチしていったという。
周囲から「ギネスブックに載るんじゃないの」と言われた上出は「もうすでに1つ載っているんです」。1998年よみうりオープン初日、よみうりCCの17番で同一ホール同一日に3人(他に海老原清治、富田正行)ホールインワン達成の快記録にも絡んでいる。試合で3回目、プライベートを入れると「10回ぐらいはやっている」というからうらやましい。
1アンダーからスタートして、いきなりのイーグル発進でスコアを伸ばしたが、最終9番でパターでのアプローチをミスしてボギーに。それでも通算4アンダーで首位に5打差とした。
ホールインワンをするとスコアが伸びないともいわれる。「そうでなくてもこのコースはどこかで大きく崩れるイメージがある。今日は慎重に、丁寧にやってきました」という。
「明日はノーボギーのゴルフが出来たら100点。パッティングがカップに届いていないので、タッチを合わせないと」と、ホールアウト後は練習グリーンに直行した。