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シニアツアー

<すまいーだカップ・1R>原田三夫が首位スタート 明日は2日目の壁を破る

2018年05月31日

 原田三夫(54)が7アンダー65の好スコアで首位に立った。インスタートで上がり8、9番連続バーディーなど7バーディー、ボギーなしの内容だった。1打差の6アンダーの2位には今季開幕戦金秀シニアを制した山添昌良(50)ら6人が追う混戦模様の展開。シニアデビュー戦の伊澤利光(50)と、シニア2戦目で国内デビューの西川哲(50)はともに4アンダーで13位につけた。

 原田がつぶやく。「(最終日を)終わってみたら定位置ですよ」。初日、7アンダーで飛び出したが、ちょっと自信がなさそうな口ぶり。「今日はグリーンも止まったし、僕らぐらい(の飛距離)でもパー5でグリーンの近くに行くんで気持ちは楽ですね」と、首位発進の要因を挙げた。

 インスタートの11番でOKにつけ、12番では3メートルを入れて連続バーディー。イン3アンダーで折り返し、2、5番では8メートルの長いパットを入れた。8番、9番で2.5メートル前後を入れる上がり連続バーディーで計7バーディーを量産した。同組の上出裕也が「ナイスバーディーを言いすぎて声がつぶれた」と笑った。

本人の自信がなさそうなのは「2日目の壁」の存在。昨年のこの大会では初日5アンダーの4位につけたが、2日目に74をたたくなど最終的に38位に終わった。昨年16試合に出場し、12試合で初日アンダーパーをマークしたが、2日目にイーブンパー以上にスコアを落としたのが9試合。2日目もアンダーパーは3試合あったが、初日より2日目に伸ばしたのは1試合しかなかった。

「頑張ってほしいんですけど(笑い)。2日目の壁が破られへん。初日よくても2日目、3日目と落ちて行って40位ぐらい。気持ちが弱いのか、守りに入ってしまうのか、自分でもわからないんです。どこかではまれば、と思っているんですが」と、特効薬は見つかっていない。

「1ホールずつ区切って、気持ちを切り替えていかないとだめなんでかね。(レギュラーで)優勝したつるやではそれができた。その感じが大事なんでしょうね。明日やってみますわ」。壁を破る日になるか。

(オフィシャルライター・赤坂厚)