レギュラーツアー１６勝、そして２度の賞金王に輝いた伊澤利光（５０歳）がいよいよＰＧＡシニアツアーにデビューする。伊澤がこれまでレギュラーツアーでもっとも活躍した年は２００１年。マスターズで日本選手歴代最高の４位に入り、国内では５勝するなど自身初の賞金王となった。その後もワールドカップでの優勝や２００３年には２度目の賞金王になるなど輝かしい成績を残していった。しかし、以後２００７年の日本プロに優勝し５年間複数年シードを獲得しツアーには出場するも思った様な成績を残すことができず少しずつトーナメント会場から姿を消していった。
しかし、ツアー休止中に活動の中心となっていたにレッスン活動の生活から「生涯獲得賞金２５位以内者の資格」を利用し２０１７年にツアー復帰。その後もチャレンジ競技を主戦場とするなどトーナメント界に帰ってきた。そして今年５０歳を向え、シニアツアー出場の権利を得て本大会がデビュー戦となる。
シニア参戦への意気込みを尋ねると「いつも通り自分の目指すプレーが出来ていれば良い。チャレンジとシニアとか考えず自分の考えている球とか、スコアを意識してラウンドもいつもの様にこなすだけ」と気負いはない。「どの大会でもそうだが、優勝するという目標は常にある。そのために準備はしているし目指すは優勝です」と静かに答える。
昨年後半マークセンの独走となったシニアツアーだがニューフェイス伊澤の活躍にも期待をしたい。