PGAシニアツアーの一部試合では、ジュニア選手に試合参加への機会を提供している。富邦仰徳シニア杯では、20歳以下のアマチュアが6名参加。日本からは、昨年PGAジュニア選手権で個人優勝した選手、吉本ここねさん(18)がアマチュアとして参加した。(個人男子は欠場)
吉本さんに大会を振り返ってもらった。
「初日終わって(+4)、もっとできるなって。2日目は意外に、この程度しかできないのかもって(+4、通算8オーバー)。最終日は、最後まで頑張ろうと思っていたのですが、セカンドで全然パーオンができなくて、つらかったです。最後までアプローチにも苦しめられました。まだまだ実力不足でした(+7、通算15オーバー)。悔しいので、また絶対にリベンジしたい」と、気持ちを吐露した。
悔しいこと以外にも、台湾の試合を通じて、新しい収穫や発見もあった。
「今回、シニアプロの方たちとプレーさせてもらって、技術面もたくさん教えていただきました。みなさんはプロゴルファーで自分に厳しいと思うのですが、周囲への優しさを持ち合わせていて、とても感激しました」と、目を輝かせた。
「優しさって、楽しさや嬉しさに変えられるんですね。シニアプロのみなさんのファンになりました。大好きなメジャーリーグ選手の大谷翔平選手は、まじめでストイックなところや、たくさん努力している姿に感動します。私も、感動を与えられるようなプロゴルファーになりたいです」と夢を語ってくれた。
そして吉本さんは、来月の女子プロテスト2次予選に挑戦する。
「日本に帰って調子を上げていきたい。そして2日目に一緒にプレーさせてもらった久保(勝美)プロや今回お世話になった皆さんに、いい報告をしたいです」。シニアプロの試合経験を通じ、これからも技術レベルの向上を目指してもらいたい。