台湾シニアPGAの会長を務めている盧建順は、本大会のホストプロでもある。試合が決まってからというもの、盧はたくさんの期待を背負って、それなりのプレッシャーも感じていた。スタート前に「今日は、いろんなことを考えすぎないようにする。ここは地元、台湾。リラックス」と、気持ちを切り替えた。
スタート1番ホールを1メートルにつけてバーディー。3番では30センチにつけて、2つ目のバーディーを奪うと、4番では力が入りすぎたのか、グリーンオーバーしてボギー。その後、6番、8番ホールと5メートルバーディーパットが入って、前半は3アンダーでターンした。
後半スタート10番ホールでは50センチにつけて5つ目のバーディーをとると、12、13番ホールと、5メートルもある長いバーディーパットを続けて決めた。7バーディー・1ボギーの66ストローク6アンダーは、単独首位で好スタートとなった。
「ドライバーとアイアンの調子が良かったです。5メートルくらいの長めのパットがうまく入ってくれたけど、グリーンは難しい。特にショートパットは、難しいです」と振り返る。
林口では、強めのストロークが必要かとたずねると「強さというのではないのです。ここ台湾だけですが、実は重たく、すこし長めのパターに変えました。グリーンの特徴は良く知っていますから。今日は5メートルくらいの距離が4つ決まってくれたのは、パターのおかげかな」と、笑顔をみせた。
大会ホストプロとして、いい戦いを続けることが、第1の務め。その結果、台湾のゴルフファンに喜んでもらい、いい大会だったねとみんなを笑顔にすることが、ミスター盧の願いでもある。