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シニアツアー

【ノジマチャンピオン杯・1R】「シードに返り咲きたい」と高見は強い思いで最終日に挑む

2018年04月19日

 高見和宏(58)が6アンダーでマイヤーとともに首位に立った。「久びさにいいスコアが出た。久びさですよ」と言って、フーッと息を吐きだした。「今日はパターが入った」と胸を張ったところ、横を通り過ぎた同組の奥田靖己が「ちゃうやろ、パターで打ったボールが入ったやろ」とまぜっかえして苦笑い。「今日はメシさん(飯合)、奥田と、昔一緒にやってきた人を一緒だったので、リズムが合った。ほんと、楽しく、変なプレッシャーを感じずにやれたのがよかった」という。

 この日は7バーディー、1ボギー。2番で3メートルを入れてから前半4バーディー。後半は10番で奥のカラーから3パットのボギーにしたが、終盤に入って猛攻。15番で1.5メートルにつけ、16番ではピン手前3メートルを入れる連続バーディー。最終18番では「先にメシさんが僕よりちょっと長いのを入れて、僕が2メートルぐらいを入れて、奥田がOKみたいな3人全員バーディー。メシさんは『どうだ、こんな組ないだろう』って、いい雰囲気で終われた」と笑った。

 昨年は998万円余を稼ぎながらも賞金ランク32位で、シニア入りした2010年以来守ってきたシード権を失った。「どこが悪かったという感じはなかった。1000万近くを稼いだし」と、結果にショックも受けた。オフは室田淳、加瀬秀樹らの仲間とグアムで1週間の合宿を張るなどしてきたが、3月末の最終予選会では「アプローチ、パターの不安があった。特にパッティングは、最終予選会でパターを毎日替えているようではだめですよね」と54位に沈んだ。

 今大会には主催者推薦で出場している。「これを生かして、シードに返り咲かないといけないと思っています。僕が推薦をもらったおかげで出られなかった若手がいるかもしれない。迷惑をかけていると思っています。何とか、自力で出場できるものをつかまないと」と、まじめな性格を垣間見せる。そのためには、優勝が一番早い。

 「そうですよね、目指していくしかない。気合、入ってきた!」。復活に向けた最終日に臨む。

(オフィシャルライター・赤坂厚)