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シニアツアー

【金秀シニア・スーパーシニア・FR】ただ一人アンダーパースコア、須貝が通算3アンダーで逆転優勝

2018年04月15日

 65歳以上の選手16人が出場した「ひやみかちスーパーシニア2018」を制したのは68歳の須貝昇(68)。初日首位の初見充宣(65)と1打差の2位でスタートした須貝は、2番ホールでボギーが先行したものの3、4番ホールで連続バーディーを奪い、初見を逆転。前半を3バーディー・2ボギーで折り返した。

 2016年大会覇者の須貝にとっては、2大会連続優勝が掛かるサンデーバックナインを迎えた。「昔からよく知る初見との優勝争い。離されないことを心掛けてプレーしているうちに自分のゴルフが段々良くなった。僕は初見に引っ張られ、初見は少しずつ調子を落としていった感じでした」と須貝は振り返った。

 10番ホールでは寄らず入らずのボギーを打ったが、アイアンショットが切れだした。11、12番ホールでOKバーディーを決める。圧巻は15番パー4ホール。ドライバーショットでフェアウエイを捕らえたが、運悪くボールは綺麗に均されてはいたもののディボット跡に止まっていた。しかし、5番アイアンで放ったその2打目をピンそば10センチにベタリと着けてバーディー奪取してみせたのだ。

「今日の須貝さんは『素晴らしい』の一言。僕がパーオンショットを打つ前に、須貝さんが先にOK距離に着けてばかりで…。僕は気持ちが萎えてしまいましたよ。それほど完璧なゴルフを須貝さんは繰り広げていました」とは優勝争いを演じた敗者・初見の弁。

「アマチュアのコンペ優勝者のスピーチではありませんが、今日は同伴競技者に恵まれてのプレーでしたよ(笑)。ラウンド途中にスコア計算しようかなと思いましたが、計算するとロクなことがないから止めました、とにかくパーセーブを続けて行こうと考え、その結果がバーディーに繋がりました」と須貝は目を細める。

 最終18番パー5ホール。3打目をピン左横2メートルに乗せた。これを沈めれば「68」のエージシュート達成となる。「気づいていました。スライスラインは得意。よだれが出そうでした。狙った所へ打ち出せたけれどカップの裏に行っちゃって…」。

 惜しくも自身初の快挙は成らなかったが、須貝はただ一人アンダーパースコア、通算3アンダーをマークしての逆転優勝だ。

「これからのゴルフのために今、色々なことを練習したり、クラブを替えたりしています。アイアンをフォージドモデルにし、ドライバーは優しいモデルに変更しました」と須貝。「これからのゴルフ」とは今年の全英シニアオープン出場、予選通過という目標を意味している。2002年、52歳の時に同オープンを制し、16年の月日が流れた。

「今年はセントアンドルーズでの開催ですから、何としても予選を通過して4日間プレーしたい。予選突破ができそうなラストチャンスの年齢ですからね」。

 目標達成に向け、幸先の良い1勝を逆転で手にしたのだった。

最終日の成績表は

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