2018PGAシニアツアー予選会・最終予選で2位に7打差を着けて1位の座を射止めたタイ出身のタワン・ウィラチャン(51)が、開幕戦初日からその実力を発揮。4バーディー・1ボギー69でホールアウトし、首位に3打差の2位タイの好スタートを切った。
アマチュア時代はタイのナショナルチームメンバーとして活躍し数々のタイトルを手中に収め、1987年にプロ転向。アジアンツアーを主戦場に、同ツアー最多となる15勝をマーク。12年には年間3勝をマークして05年に続く2度目の賞金王の座に就いた実績を持つ。45歳での同ツアー最年長賞金王という快挙も達成している。
「風が強く吹いたり、弱まったり。風向きを読むだけでも苦労しましたが、それを考えたなら良いゴルフが出来たと思います。グリーンでのプレーが良かった。ラインの読みとタッチが合っていたお陰ですね。このコースは初めてなので、まだ手探りですが、明日も風邪を上手く読み切れたら、それなら結果は着いてくると思います」。
優勝の二文字は決して口にしなかったが、百戦錬磨のシニアルーキーは、デビュー戦初優勝をしっかり視野に入れている。今大会には昨年のシニア賞金王プラヤド・マークセンは出場していないが、「タイの実力者」がまたひとり、シニアツアーに参戦した。それを逆転優勝で果たして証明できるか。