「出来過ぎの一年でした」。昨年はファンケルクラシックで待望のシニア初優勝を飾り、その翌週に開かれた広島シニアをも制して2週連続Vと一気に開花したのが米山剛。17試合に出場し、ベスト10入り8回を数え、賞金ランキング2位に大躍進した昨年を「出来過ぎ」と謙遜してみせた。
そんな昨年の大活躍(賞金ランキング2位)のご褒美として今年はすでに全米プロシニア、全英シニアオープンの出場資格を得ている。
「今年の全英シニアオープンの開催コースは聖地セントアンドルーズ。2000年の全英オープン開催コースでしたが、その時に回って予選通過(41位タイ)をしているので、今回は特に楽しみです。
僕の名を知る人などいないので、変なプレッシャーはありません。だから、いつものシニアツアー同様に楽しく回ることに徹します」。
このオフも例年同様、週2回の階段昇りトレーニングと体のケアのための鍼治療を週1回行って開幕戦を迎えた。
「体に負担が掛かり過ぎるような運動、飛んだり跳ねたりするトレーニングはしていません。階段昇りと言っても216段を5往復ほどです。若い頃は走って10往復でしたが、そんなことはもうしていません(苦笑)。それでも昨年と同じく体のコンディションは良いです」と米山は胸を張る。
シニア賞金王タイトル奪取が今年の最大目標なのだろうか。
「まずは来季シード権の確保。次に優勝。そして賞金ランキングベスト5の順ですかね。賞金王はまったく意識していません」。オフトレの階段昇りと同じく、一歩ずつ着実に歩を進めて行く、笑顔を絶やさずに。それが米山流のツアーライフなのだ。