PGAジュニアリーグ・プレ大会が、日立3ツアーズ選手権と同時開催で行われた。
グリッサンドゴルフクラブの2番から4番ホールの3ホールを3周して、計9ホールを戦う方式で、地元千葉県の2チームが、最後まで白熱する戦いを披露した。
このPGAジュニアリーグとは、13歳までの男女が対象で、1チーム14人ほどの編成で対戦するマッチゲーム。チームワークを重視し、個々のプレーヤーのプレッシャーも減らせる2人のスクランブル方式で勝敗を決定する試合だ。米国では、すでに2011年にスタートしており、2017年には、3400チーム、約42000人の子供たちがゴルフを楽しんでいるという。
ジュニアゴルフにとって特に大切な、チームメイトへの協調性や思いやりの精神が養われ、ゴルフをより楽しくプレーすることができる。今回は、今年5月の日本プロ選手権でも熱い戦いをみせた「フラッグスチーム」と「ブリック&ウッド ダイナミックチーム」の2チーム(1チーム8名4グループ)が、再決戦をすることに。開会式には、JGTO青木功会長、LPGA小林浩美会長も駆けつけ、ジュニアゴルフの新しいイベントを見守る中、PGA倉本会長が子供たちにエールを送った。「アメリカでは、すでに4万人を越えるたくさんの仲間がゴルフを楽しんでいます。ジュニアリーグを通じて、仲間と一緒に過ごせるということは、みんなにとって意義のある大切な日です。ベストを尽くして、ゴルフを楽しんでください」と挨拶。その後、各チームが円陣を組み「勝つぞ!エイエイオー」と、元気よく声を出して健闘を誓った。
全員がティーショットを打ち放つ。その次のベストポジションについて、チーム内でどちらかいい場所を選択。これを繰り返して、カップインを目指すもの。選手たちは、距離を測り、ライを確認し、相談する。上手くいってもいかなくても、それはチームの成果となる。9ホールの中では、喜怒哀楽、さまざまなドラマがあるが、2人が最後まであきらめずに戦うことが求められる。
今回は、最終の最後まで1打がひっくりかえる、大接戦となった。最後の4チーム目まで、優勝のチャンスがあったのだが、プレッシャーのかかった両チームが、なんと3パットボギーとしてしまい、今回の対決は、引き分けに終わったのだった。両チームの監督は、「子供たちが結束して、心からチーム戦を楽しんでいました」と、この白熱した取り組みへ深い理解を示したようだった。
PGAジュニアリーグは、2019年1月よりホームページを開設し、3月から選手登録を募集する予定だ。6月から8月にかけてリーグ戦を行い、9月、10月でポストシーズンを迎え、来年開催される日立3ツアーズ選手権会場で決勝戦という、新たな試みがいよいよスタートする。