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<TCP選手権・1R>5アンダーで西川が単独首位!2位タイにエージシュート達成者も

2018年11月29日

  60歳以上のティーチングプロ資格を持つ会員が競う「第7回PGAティーチングプログランドシニア選手権大会」の第1ラウンドが、29日、兵庫県にある新宝塚カントリークラブ(6,235ヤード/パー72)で行われた。フェアウェイが狭く、アンジュレーションのあるグリーンと難しいコースコンディションの中、西川貴祥(69・TP-A)が5アンダーで単独首位に立った。2打差2位タイには、松本紀彦(74・TP-A)、伊藤正己(62・TP-A)、菊一利彦(69・TP-A)、小林浩二(59・TP-A)の4名が続いている。

 10番ホールからスタートした西川は、15番パー5ホールでバーディー。前半を1アンダーでターンすると、後半1番パー5ホールでは、バンカーからチップインイーグル。続く2番パー4では、ティーショットで残り40ヤード地点まで運びバーディー。後半の出だしでスコアを一気に伸ばし、8番でもバーディーを獲り、ティーチングプロになるための先生である「西川先生」が、5アンダー67で単独首位に立った。さらに69歳、67ストロークでエージシュートを達成というおまけつきだ。

 「新宝塚の杉原プロもよくおっしゃっていました。ゴルフと書いて『ガマン』と読むとね。ショットがいいだけに、ボギーを出さないゴルフを目指す『ガマン』の1日でした。もうすぐ70歳を迎えますが、ハラハラドキドキが感じられるゴルフができることが幸せです」と、笑みをこぼした。

 首位とは2打差69ストローク2位タイにつける松本紀彦(74歳)と菊一利彦(69歳)も見事エージシュートを達成した。

 グランドホッケー競技で、1968年のメキシコオリンピックに出場経験のあるオリンピアンの松本。運動能力の高さは今でも健在で、力強いスイングから放たれるショットは、群を抜いて鋭い音を放つ。「今日はタマタマだよ」とはにかんだが、タイトルを狙う気持ちが強い。明日の最終日も、正確なショットで初のタイトルを狙いたい。

同じく、2位タイでエージシュートを達成した菊一は、今回の開催コース新宝塚CCで行われた関西プログランドシニア(2010年)で優勝している。

 出だしの1番ホール、残り50ヤードのアプローチをミスしてボギー発進。ショット、パットの調子は良かったこともあり、前半では3つのバーディーを獲り、2アンダーでハーフターン。後半は我慢のプレーがつづいたが、最終18番で下りの3メートルをラインを読みきって、バーディーフィニッシュとなった。

 「7月のシニアオープンが終わってから、ずっとゴルフが不調だったんです。何をやってもダメなときなダメ。ホームコースで地区のシニア試合があったときも、初めて予選落ちしてしまって・・・あせりもありました。そんな流れもあるのですが、相性のいいコースで、いいゴルフができそうかな」。ようやく取り戻しつつある自分のゴルフになれば、初のタイトルも狙える。

最高齢出場の古市忠夫(78歳)も、3バーディー3ボギーのパープレー72で回り、エージシュートを達成している。「先々週参加した、香川県オープンの初日も75ストロークで予選も通過し、エージシュートも出せました。レギュラーの選手に交じって試合ができることは幸せです。明日も頑張ります」と疲れもみせずに、練習に向かった。