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グランドゴールド

〈日本グランド・1R〉2アンダー2位尾崎は大勢のギャラリー声援を力に変える

2019年05月18日

 グリーン周りでワイワイ騒ぎながら選手を応援できる特別ホールが、今大会も設けられた。9番グリーン奥にブースを設置し、応援サポーターの女子プロ・藤井かすみ、ゴルフタレントの黒田カントリークラブさんがグリーンに上がって来る選手を紹介したり、大会ホスト役の奥田靖己がショットを解説したり、ギャラリーが選手たちに声援や拍手がしやすいムードを演出。まるでコンサートホールのような雰囲気が9番グリーンを取り囲む。

「大勢のギャラリーの前でプレーするのは、やっぱり気持ちいいし、シャキンとする。プレーを楽しむつもりが良いバーディーを取ろうというプロの本能が自然と掻き立てられるよ」

 6バーディー・2ボギー・1ダブルボギー69、首位に1打差2位でフィニッシュした尾崎直道は、特別ホールの感想を表現した。

 プロの本能--「グリーンは奇麗に仕上がっていたし、ワンピン、ツーピンの距離のパットが上手く決まってくれた。25パットだよ。寄せワンのしまくりだね」。自虐的な物言いをしながらも6つものバーディー量産には満足そうな表情を浮かべた。

 戦略的なホール、ポジショニングを求められるホールが多いと判断した尾崎は「何が起こってもおかしくない」と予め覚悟はしていた。だが「マネジメントに重点を置いたプレーに徹したことで、何も起こらなかったね」と尾崎。

 8番パー3ホールでのダブルボギー。それはティーショットを池に入れたからだ。「アゲンストの風でインパクトが浮き上がり(ボールを)擦ってしまった」のだという。」この一打に悔いが残るものの、明日の最終日は首位と1打差2位、最終組で回る。「首位の芹沢(信雄)とバーディー合戦を繰り広げるように頑張るよ」。好調ゴルフで闘争心にも火が点いた。もちろん、それは大勢のギャラリーを喜ばせるためでもあるのだ。