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グランドゴールド

〈日本グランドゴールド〉プロゴルファー60歳以上の日本一決定戦!大会の見所

2019年05月17日

 今年は宝塚クラシックゴルフ倶楽部を舞台に戦いが繰り広げられる「日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権ゴルフパートナー・ヴィクトリアゴルフカップ2019」。68歳以上のゴールドの部は、海老原清治(70)、中山徹(72)、古市忠夫(78)といったスーパースターが60名が揃った。グランドの部では、高橋勝成(68)、倉本昌弘(63)、室田淳(63)、飯合肇(65)といった人気と実力を兼ね備えた選手76名が参加。往年のビックスター選手たちが勢ぞろいするグランドゴールドシニア公式戦は、5月18日、19日の2日間、熱いタイトル争いが繰り広げられる。

 昨年ゴールドシニアの部で大会2連覇を達成している海老原清治(70)も、新規開催コースで仲間プロと練習ラウンドをこなし、練習に精を出す。「とってもいいコースですよ。ショットも楽しいですけど、傾斜と芝芽、読み解けそうでできないグリーンがなかなか手ごわくて面白い。ギャラリーのみなさんも、選手と一緒の気持ちになって観戦してくれると思います」と、見所を話す。海老原が大会3連覇を狙うには、グリーンの攻略がキーとなる。

 宝塚クラシックゴルフ倶楽部は、1961年に設立。日本アマチュアゴルフ界でも名プレーヤーだった佐藤儀一氏によって設計されている。自然の地形を活かしながら、山岳コースや狭い敷地に変化の富むものが多いのが、佐藤氏が手がけるコースの特徴になっている。今年、5月に関西グランドゴールドが開催された広島ゴルフ倶楽部鈴ケ峰コースや、片山津ゴルフクラブ、城陽カントリー倶楽部、東名古屋カントリークラブも、佐藤氏の代表的な設計コースである。

 通常営業のアウト、インスタートを入れ替えて、大会は開催される。前半9ホールは、ホールが狭く感じるといった、視覚的なプレッシャーを受けるホールが続く。距離は短いが、フェアウェイからグリーンに進むためには、高精度のショットが必要になる。3つあるパー5は500ヤード強の距離で2オンのチャンスもある。しかし、傾斜があり、硬く、読みが難しい芝芽のグリーンが待ち受けているので、ピン位置に対してしっかりとしたコースマネジメントをしなければ、スコアメイクにつながらないだろう。

 難コースをどう攻略するか?練習ラウンドでは、スター選手たちが和気藹々で作戦を立てていた。須貝昇(ゴールド・69)、初見充宣(グランド・66)、芹澤信雄(59・グランドルーキー)、丸山智弘(61・グランド)の組合せは、とっても賑やかだ。「グランドゴールドの大会に参加することで、かつてのライバルたちに再会できる。実は・・・30年振りに対決してるんですよ。話も盛り上がるし、嬉しい時間です。世代を超えて一緒に戦えるスポーツはゴルフしかないですからね。だからといって、先輩にも後輩にも負けられないっ!」。初見は密かに闘志を燃やしながらも「こういう試合は、プロとして刺激を受けます」と、笑顔で話した。一方でグランドルーキーで迎え入れられた芹澤は「50歳シニア入りして、あっという間にグランド入りです。シニア入りしてから先輩方に挨拶回りするのも2回目(笑)。それだけ偉大な先輩方の功績があって、こうやって試合ができることに感謝しかないです」とはにかんだ。

 個性溢れる選手たちが、どうやってゲームの掛け合いをするのかが観戦を面白くるする。そして関西特有の高低差あるコースレイアウトや、ホールの特徴も合わせてしると、もっと観戦の面白みが増すだろう。ゴルフは飛距離だけじゃない。ショットの技が光るシニア選手の熱い戦いが見所となる。