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グランドゴールド

〈日本ゴールド・1R〉タフなコンディションにも負けず、中島はエージシュート首位発進

2019年05月18日

 日本プロゴルフ・ゴールドシニアの部の初日、単独首位に立ったのは中島弘二、73歳だ。1バーディー・1ボギー71のスコアは同部のベストスコアであり、中島にとってはエージシュートスコアでもある。

 この日の天候は曇り。気温23度ながら5メートルの風がコースを吹き荒れ、体感気温は20度以下、長袖の上着やウインドブレーカーを着込むギャラリーが多かった。

「風が強く、しかも冷たく感じられたので、無理な攻めはしないように心掛けました。ドライバーショットでフェアウエイを捕らえられましたし、パーオンできなかったホールでは上手く寄せ切れた。アプローチショット後は、ほとんどタップインでのパーセーブでした。それこそ、神がかっていました」。

 風によってグリーンはさらに硬く引き締まり、グリーンスピードが速まったことでスコアメイクに苦しむ選手が続出。結局、アンダーパースコアをマークした選手はゴールドの部では一人もいなかったほど、コースコンディションの難度が高まった一日だった。

「70歳の時と比べたなら、エージシュートのスコアは3つ増えての73になりましたが、その分、齢を重ね、体はきつくなるばかり。ですから、体の具合、調子と相談しながらプレーしています」。

 そんな中島だが、週2回のラウンドと週3回の練習場での打ち込みは欠かしていない。練習は嘘をつかない。日頃の成果がタフなコースコンディション下で奏効したのは事実。明日の最終日もエージシュート達成で追随を許さず、2日間首位での完全優勝を目指す。

 ちなみにゴールドの部初日に中島弘二(73歳/スコア71)、小川清二(76歳/同72)、井上久雄(72歳/同72)、太田了介(80歳/同76)、古市忠夫(78歳/同78)の5選手がエージシュートをマークし、大会を盛り上げた。

(PGAオフィシャルライター 伝 昌夫)