今季シニアツアー最終戦を終えたばかりの鳩山カントリークラブで、11月23日(土)、24日(日)の2日間、「ISPSハンダ・ゴールドシニアオープン」が開催される。2007年からスタートした「ISPSハンダカップフィランスロピーシニアトーナメント」では、68歳以上のスーパーシニアの部を同時開催しており、今年は後援競技として大会を開催することになった。賞金総額3000万円、優勝賞金600万円。出場選手数は96名となり、選手にとっては気合の入る大舞台が用意された。
2017、2018年ISPSハンダカップ、スーパーシニアの部で2連勝を挙げているのが、70歳の海老原清治だ。大会前日の指定練習日は、コースにシトシトと雨が降り、日中の気温も9度と手がかじかむような寒さだったが、海老原は「早起きしてさーっと18ホール回っちゃったよ。こういう試合の時って、特にワクワクするから寝てられないんだよね」と笑顔になる。
「素晴らしい仕上がりのコースだね。戦略性の高いコースだから難しいよ。だからこそ、これだけ賞金を用意していただいているのだから、いいプレーをみせられた、いいプレーができた選手がご褒美もらえるってことだと思うんです」。
百戦錬磨の海老原にとっては、今回のゴールドシニア用の総ヤーデージ「6,335ヤード」は気にならないのかと思いきや、「いやいや、今日はダウンジャケットを着ちゃうくらい寒い上に雨。番手の選択もかなり変わっちゃう。なかなかパーオンできなかったですよ。今日の出来はアウト45、イン37。思うようにいかないこともゴルフ(笑)」と言いながら、コースチェックはしっかりと終えたようだ。
「距離もしっかりある。グリーンも受けているし、傾斜もあるからグリーンスピードも出てる。だからこそ戦いがいがある。ゴールドシニアの私たちに、こんな最高の舞台を用意してくれたISPSさんには本当に感謝しかありません。ゴルフを楽しめて、出場選手96名、みんな幸せなはずです」。
最後に海老原は「アマチュアの人たちも、こういう素晴らしいセッティングがあるコースでゴルフを楽しんでもらえたら、またひとつゴルフの魅力が見つかるかもしれませんね。だから、私たちプロゴルファーは、こういう大きな試合を通じて、ゴルフの面白さや素晴らしさを伝えていくことが役割です。ぜひ大会を見に来てほしい」とメッセージを伝えた。