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シニアツアー

〔ISPSハンダカップ・1R〕山添は2位好スタート!ゴルフ原点、鳩山に恩返ししたい

2019年11月19日

 二つの夢を抱いて臨んだシニア最終戦。山添昌良は第1ラウンドでその一つが叶った。「間(ま)の取り方が上手い。ショートゲームの柔らかさが巧みでした。自分の時間の作り方は本当に勉強になりました」。招待選手として出場している米国シニアツアー選手の“レジェンド”コリン・モンゴメリーとの同組ラウンド。間近でモンゴメリーの所作を目に、頭に焼き付けながらのラウンドながら、山添は5バーディー・1ボギー68で回り、首位と2打差の2位タイに着けたのだった。

 「モンゴメリーはあと数ヤードでベストポジションにボールを運べるティーショットが続いていました。それが運悪く、バンカーのアゴ脇に止まったり、足場の悪いライに止まったりの繰り返しでスコアを伸ばせなかった。スコアはともかく、プレーが本当に落ち着いていました。僕だったら、とっくに切れてしまうのに切れない。心乱さないプレーが印象的でした」。山添は18ホールのプレーで、世界最高峰舞台で活躍する選手から多くのことを学んだ。

 研修生時代を過ごし、プロ転向後も10年の月日を過ごしたこの大会の舞台「鳩山カントリークラブ」は我が家だという山添。隅から隅までを知っているホームコースで上々の滑り出しを果たした。「ティーグランドに立っただけでショットのイメージが湧きがって来ます。僕のゴルフ原点を作り出してくれたこのゴルフ場で、シニア最終戦を迎えられるなんて本当に幸せです。その恩返しとして明日、優勝出来たら最高です」。ツアープレーヤーに育ててくれた「母なるコース」で有終の美を飾りたい。もう一つの夢を実現させるチャンスを山添は作り上げた。ドリーム・カムズ・トゥルー・アゲインなるか!