今季シニアツアー最終戦は、明日の最終ラウンドで幕を閉じる。通算6アンダー単独首位で最終組の座を射止めたのはソク・ジョンユル。2位とは2打差を着け、シニア初優勝に向けて絶好の好位置だ。
5番パー5ホールでツーオン・ツーパットのバーディーに続いて、6番パー4ホールでは4メートルを決めて連続バーディー奪取に成功した。後半9ホールでも13、14番ホールを連続バーディーとし、この日の好調ゴルフを締め括るかのように17、18番ホールでも連続バーディー奪取でホールアウト。6バーディー・ノーボギー66のベストスコアをマークして単独首位に立ったのだった。
「ティーショットは(左右に)パラパラだったけれど、パットが良かった。パットオンリーのスコアね」と、ジョンユルは覚えたての日本語で一生懸命に答えて見せた。
「速いグリーンが大好き。速いOKね。ストロークはノーパワーで大丈夫。ジャストタッチでいい」。ニコニコ笑いながら、グリーンコンディションの良さにも感謝していた。
8月末に行われたPGA資格認定プロテストを受験し、見事合格を果たした。だが、晴れてPGA会員になるのは2020年の1月1日のため、今年一杯はPGA会員ではない。「シニア初優勝? そんなことは考えてもいません。ベストテンには入れれば最高です。いつもベストテン入りを目標にプレーして来たので、最終戦だからといって目標は変えません。欲がない? 違います。勝てたらそれはそれで本当に嬉しいんですけど……PGA会員になってからでいい。来年から(優勝を狙って)がんばるので」。ジョンユルははぐらかした。
最終戦終了後は韓国へ戻り、妻と娘3人と家族水入らずの時間をゆったり過ごすことを楽しみにしている。その傍らに優勝カップがあったなら、満足感はさらにアップするはずだ。