高見和宏(59)が、賞金シード権獲得に向け、首位でスタートした。「奇跡みたいなバーディー、バーディー」という1番で5メートル、2番で6メートルを入れて好スタートを切った。3番でも1メートルにつき「こんな3連続ってあるのかと思ったら、カップに触りもしなかった」と苦笑いしたが、4番で左下がりのライのバンカーショット~5メートルのパーパットが入り、同組の倉本昌弘から「すごいね、パットが」と言われたという。
1つスコアを落としてインに入り、13番で5メートル、14番-パー5では3打目のアプローチで寄せて連続バーディーをうばって、3アンダーとし「ナイスラウンド」と自分をほめた。
今季は2年ぶりに賞金シード選手に返り咲いたが、現在賞金ランク39位と、上位30人に与えられるシード権内の賞金ランク36位白浜育男との差は39万円強。「考えていますよ。でも、考えすぎると手が動かなくなるし、なるようになれの気持ちですよ」と話した。
最終日の戦い方は?「集中力を切らさずに行きたい」。優勝すればシード権は取れる。「うーん、18番ホールで(そういう状況なら)考えます」。有利な点もある。「攻めがいがあって、好きなコースなんです。高麗グリーンも、今年のアサヒ緑健カップで水巻さんに負けたけど2位になっているし」。プラス思考で行きたい。