昨年優勝のバリー・レーン(59=イングランド)は、イーグルからダブルボギーまで5種類のスコアで3アンダーをマークし、首位に2打差の好位置でスタートした。
先に来たのがダブルボギー。3番で右のラフからグリーンオーバーし3パットと暗雲漂う序盤。「でも、2オーバーから15ホールで5アンダーは、ナイスラウンドだと思う」と振り返るように、これで目が覚めた。4、6番で1.5メートル前後につけてすぐに取り返した。インに入ってからは11番でボギーとしたが、12番では「3番ウッドでティーショットして、残り79ヤード。これがバックスピンで入った」と、2打目を直接入れるイーグルを奪った。14、16番でもバーディーと、終わってみれば連覇に向けて、いいポジションにつけられたのだった。
「イングランドでプレーしていたころのコースに似ていて、好きなコース」という。ただ、「去年より距離が長くなって、グリーンがソフト。トリッキーな風もあって難しい」という。あすの目標スコアは?「コースをプレーすることだけ」。レーンは穏やかな笑顔をみせた。