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シニアツアー

【富士フイルム選手権/前日】秋の大一番が始まる!名門コースで白熱したシニアの技

2019年11月06日

  第12回目を迎える「富士フイルム シニア チャンピオンシップ」が11月7~9日に、茨城・江戸崎CCで行われる。開場55年目を迎えた名門コースは、昨年の6,991ヤード、パー71から7070ヤード、パー72と距離設定が変更された。大会前日の6日、松井功・大会トータルプロデューサー(TP)、昨年優勝のバリー・レーン(59=イングランド)、前試合の福岡シニアでシニア初優勝を挙げた伊澤利光(51)、シニアルーキーの深堀圭一郎(51)が会見を行った。

 「1番をパー5にして、3ホールで距離を伸ばした。グリーンはソフトだが、明日からどんどん固くなる。ラフは去年より長め。台風があったが、フェアウエーも芝がついている」と松井TPは説明。コースコンディションは素晴らしい仕上がりになった。

 松井TPに意気込みを聞かれてマイクを取った伊澤。シニア2年目で初めて「2試合連続優勝」を目指す大会になった。「ようやくというか、初優勝ができました。このコースを2日間回って、ティーショットの難しさを感じた。グリーンも硬くなってきたら難易度が上がる。フェアウエーキープで、セカンドでいいラインに乗せてという攻め方でしょう。いま、平均パットランキング1位(1.7103)ですし…」。

 ここで「ほんとにー」と声を上げたのが深堀。伊澤はすかさず「知ってるじゃないの」と返すと、深堀は「ランク1位って言ってますけど、佐世保シニアの時に一緒に練習ラウンドしたら、長尺パターを忘れてきてたんですよ。短いのでやって『これ使ってみるかな』って、翌週勝っちゃった」と、裏話を披露した。

 「みんなが優勝を待っている深堀」と、松井TPが改めて紹介すると、深堀は「伊澤さんに比べて、ぼくはまだ10試合ぐらい。もう少し苦しまないといけない。何かいいきっかけをつかみたい」と、今のところ賞金ランク39位と結果を出せていない。このコースとの「縁」を探し、96年デサントクラシックで優勝争いをした(4位)ことを思い出したそうで「このコースで、プロとして戦えるようになったと感じた」と、良縁もある。コースの印象は「1ホール、1ホールの距離の使い分けのバランスがよくて長く感じた。ラフは均一でフェアだと思います」と話した。

 優勝予想スコアを聞かれた2人。

 伊澤 二けた。12、13アンダーぐらいかな。しっかりバーディーを取っていきたい。

 深堀 二けたアンダーが出たらうれしい。それに近づけるゴルフをしたい。伊澤さんに今までとは違う力が宿った感じがするので、置いていかれないようにしたい。

 名門コースでの3日間、優勝賞金1400万円をかけた戦いが始まる。

(オフィシャルライター・赤坂厚)