水巻善典(61)が「ソツなく」プレーして3位に食い込んだ。4番で2メートル、6番で1.5メートル、9番で2メートルと「チャンスが来たら入れるという感じだった」と前半で3つ伸ばした。上位が伸び悩んでいる中で、11番で2.5メートルを決めた時点で首位に躍り出た。
「15番でボードを見たら秋葉が5アンダーになっていた。ちょっとがっついてしまいましたね」と、5メートルのバーディーパットを1メートル強オーバーし、返しも外して痛恨の3パットで後退。「16番以降も3メートル前後が、大事なところで入らなかった」と、振り返った。
「ゴルフの感じはこのところいいです」という。いい感じとは?「無駄なことをあまりやらない。精神的に逃げずに淡々とやれている。元々縦距離はそうズレない方ですけど、ちゃんとボールにコンタクトできている」ということなのだという。
3年ぶりの優勝には届かなかったが「いいんです、このぐらいで」という。「僕らの年になると、気持ちがあるかないかだから。それがなくなる状況はまずい。優勝争いを時々するとか、賞金シードがギリギリとか。何かを思っている状況がエネルギーに変わるんです。ゴルフへの執着がなくならないように」。賞金ランクも25位に上げて、シード権確保が見えてきた。「どこかで優勝してみます。富士フイルムのコース(江戸崎CC)は好きだし」。残り試合のモチベーションになりそうだ。