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シニアツアー

【トラストグループカップ佐世保シニア】シニアツアーも残り5試合 賞金王の栄冠は誰の手に

2019年10月18日

 今季PGAシニアツアーも後半戦に突入し賞金王争いが気になってきた。全19戦の内14戦が終了し賞金ランキングのトップを走るのはキング オブ シニアことP・マークセン(53歳)。今年も称号通りのゴルフで42,358,478円を獲得し後続を引き離している。2位にはマークセンと同じタイ出身のT・ウィラチャン(52歳)が32,039,700円でトップとは約1000万円差、続く3位にはPGA会長で永久シードプレーヤーの倉本昌弘(64歳)で約1400万円差の28,009,736円を獲得している状況である。残り5試合の優勝賞金を合計すると3270万円で今年の賞金王は、この3人に絞られてきたと言っていいだろう。

 マークセンは、10試合に出場し優勝回数は2回(ファンケルクラシック・マルハンカップ)。ノジマチャンピオンカップから参戦した今季だが、序盤戦は「キング オブ シニアらしからぬゴルフ」がその印象だった。すまいーだカップではトップと2打差で迎えた最終日、優勝争いに加わりながらも2打差の3位に終わった。続くスターツシニアでも初日、2日目トップを走り、逃げ切り優勝かとも思われたが1打差の2位に終わっていた。しかし、世界を股にかけて戦う調整力は後半に向かい発揮し始め、2勝をした後もコマツオープン、日本プロシニアで2位となり後続を大きく引き離している。

 2位のウィラチャンは、コマツオープンで今季初勝利をもぎ取った。4打差で迎えた最終日には65の好スコアをマークし、マークセンとのプレーオフを制した優勝は値千金の価値がある。次戦の日本シニアオープンでは谷口徹との一騎打ちに敗れ2位となったものの、日本プロシニアでも2位と好調なゴルフを展開している。

 3位の倉本は、会長職としての業務が多忙の中「例年よりラウンド数を重ねて開幕戦を迎えられた」と金秀シニアでは初日トップに立つなど序盤戦から好調のゴルフを展開した。4戦目のすまいーだカップでも1打差で迎えた最終日だったもの惜しくも3位。5戦目となるスターツシニアでは谷口とのプレーオフを制し今季初優勝を飾っている。今年64歳を迎え、大ベテランの域に入ってもなお活躍する姿はシニア世代に元気を与え続けている。

 残すところ5試合となったシニアツアー、マークセンが4年連続賞金王の座をもぎ取るのか。それともウィラチャン、倉本がこれを阻むか。賞金王の行方はまだまだ分からない。