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シニアツアー

〔セブンヒルズKBCシニア・FR〕奥田は痛恨3パットで惜しくも優勝を逃し2位

2019年09月28日

  最後の最後で寺西の後塵を拝した奥田靖己(59)は、さばさばした表情を見せた。「ファーストパット、もうちょっと打ちたかったなあ」。通算14アンダーで寺西と並んで迎えた最終18番、12メートルほどのバーディーパット。グリーンサイドの土手の上から眺めていたプロたちから「もっと行け」の声が漏れたが、1メートルほどショートした。入れればプレーオフのパットは、そんなプロたちからは「逆目だから、弱いと切れる」の声。右に切れた。痛恨の3パットで後退。5年ぶりのシニアツアー優勝のチャンスをものにできなかった。

 前半は快調に飛ばした。最終組で一緒に回った首位スタートのソクが伸びない中、8番で2メートル、9番では4メートルほどを決めて、通算13アンダーとし、ソクを逆転して首位に立っていた。11番で優勝スコアとして予想されていた14アンダーに到達。だが、12番、13番で「グリーンが読み切れなくなって焦ったね。読みと反対に曲がったし」とグリーンカラーから連続3パットで後退。上がってきた寺西に首位を奪われた。それでもあきらめずに16番で1.2メートル、17番では2.5メートルを入れて息を吹き返し、再び首位に並んだのだが・・・。「取って、取って、何とかプレーオフにと思ったやけどね。まだまだ修行が足らんということです」。

 最後のツアー優勝が2014年KYORAKUモアサプライズカップ。「もう優勝することはないんじゃないかって思っていたけど、やっぱりなかったわ」と、苦笑いする。それでも「優勝争いができて、最高ですわ」と気を取り直す。賞金シード権を失い、最終予選会13位ながら、全部の試合の出場を確保できていない。「(ゴルフが)いい感じなんで、出場できる試合で頑張ります」。

 しぶい技術でゴルフファンの人気も高い。もうひと踏ん張りを見せてほしい。