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シニアツアー

〔セブンヒルズKBCシニア・FR〕あと1打!優勝争いは気持ちいいと岡茂が2位

2019年09月28日

 最終18番、ピン左3メートルのバーディーパットを入れればプレーオフ。「完璧に打ったんですが」と岡茂洋雄(50)が悔しがる。左カップに蹴られた瞬間、しゃがみこんだ。通算13アンダー2位。あと1打、同じ組で回った寺西に届かなかった。「カップの縁から入ったと思ったんですけどね。最後で切れた。運がないですね」。

 それでも、粘りのゴルフで最後まで優勝を争った。自身で「ドライバーイップス」という。先々週のコマツオープンで伊澤利光から練習場でヒントをもらった。少しずつ良くなっているが「伊澤さんには1年2年かかるつもりでやれと。このトンネルを抜けたら、イップス克服の本を書こうと思っているんですよ」というほど、苦労している。

 この日もドライバーは3番まで使ったが、どうしてもだめで「4番からギブアップしました」とドライバーを使わなかった。1打差2位を知っていた最終18番で思い切ってドライバーを持ったが「打ち切らんかった」と飛距離が出せなかった。チャンスは作ったが、やりきれなかった思いは残る。

 「でも、気持ちいいですね。ツアーで優勝はないんですが、上位争いをした時の気持ちを久しぶりに味わった」と振り返る。広島市内の鷹の巣GCでジュニア育成をしているが「ここまでできたので良かったと思う。あとは、シード権ギリギリ(31位)なので、何とかシード権を取らないと、子供たちに何言われるか。優勝するぐらいの力があって『フーン』という感じですからね。それがモチベーションです」。

 久々の緊迫感を経験して、これからの試合につながるいい2日間になった。