「ジュニアパワー」で岡茂洋雄(50)が首位に2打差2位につけた。ホールアウトした直後はちょっと不満げ。「パターはよく入ったんですけど、あとはいいところがなかった。まともに飛びもせんし、ボチボチでした」と振り返る。
インスタートの10番で1.5メートルを入れてバーディー発進。13番で取った後、15番からがこの日のハイライト。15番から3連続バーディー後の18番で「左10メートルぐらいが入って」と、自己記録のハーフ30で折り返した。1番でも1メートルにつけて5連続バーディー。ただ、不満だったのは2番でティーショットを右にOBでダブルボギーにしたことが尾を引いていたようだ。その後もバーディーを3つとって、スコアを8アンダー64に伸ばした。
顔がほぐれたのは、広島市佐伯区で所属する鷹の巣GCでのジュニア育成の話題になった時。「子供たちはどんどんうまくなる。大人を教えるより100倍楽しいんです」という。小中高生35人いる生徒を教えるラウンドでは、コースの方針もあって低価格でレッスンフィーも取らないという。ジュニアたちは普段は別のティーチングプロらに習っていて、情報交換を密接に行いながらその場でまとめて行く。今年の日本ジュニア15―17歳の部で優勝した唐下明徒(瀬戸内高2年)も教え子の一人だ。
「ですので、格好悪いゴルフだと、威厳がなくなる。それが張り合いになります」と、今回の自身のゴルフにも好影響を与えている。子供たちへの教え方で大事にしていることは「成長が早いんで、先を見て予測して教えていくこと」という。優勝争いの自身は?「ショットが上手ではないので(苦笑い)、パターで何とかしてトップ5ぐらいに入れれば」。
もっと上を行く「未来」が待っているかもしれない。